譲渡額以上に惹かれた「本当の価値」。一流の経営基盤で、動物たちの未来と母への想いを叶える決断のM&A

ご成約概要
| 譲渡企業 | 譲受企業 | |
|---|---|---|
| 会社名 | 株式会社サモエドカフェmoffu | ネクサイトキャピタル株式会社 |
| 代表者氏名 | 薫田 光洋 | 中井 宏樹 |
| 所在地 | 東京都渋谷区2丁目24-12 | 東京都港区港南2-16-1 |
| 事業内容 | サモエドカフェmoffuの運営 | 投資事業組合の組成、運営及び管理 |
| 譲渡時の年齢 | 29歳 |
譲渡に至った経緯
- 原体験からの創業: 母の死を経て出会ったサモエド犬。言葉を介さずに注いでくれる「無償の愛」が、自分のように悲しみを持つ人や、現代社会の忙しい日々に疲れた人々が元気を取り戻す「第二の家」となるよう、27歳でサモエドカフェmoffuを創業。
- 急成長の裏にある責任: 原宿・竹下通り・心斎橋と拡大する傍ら、企業規模を拡大することが、動物たちの医療や環境をより充実させるものになると考えた。
M&Aをしようと思ったきっかけ
- 動物ファーストの絶対的な永続: 資本力が不十分な環境では、動物たちが犠牲になるリスクがあるため、潤沢な資本力を持ち、動物たちの幸せな環境を約束できるパートナーを探す必要があった。
- 個人理念「母を世界で偉大にする」の実現に向けて: 事業を世界最大規模にまで成長させることが、亡き母への最大の恩返しであるという個人理念から、動物カフェの運営と並行して次なる事業へのチャレンジを検討していた。
- 社員の未来と次のステップ: 20代の若い社員たちに、自身という枠を超えた、より高い視座を持つ経営者のもとで成長する機会を提供したいという想い。
M&Aを通じて叶ったこと
良かったと思うこと
- 「動物愛」と「資本力」を兼ね備えた最高のパートナーとの出会い: ご自身も犬や競争馬を飼育し、経営経験も豊富な譲受先との出会い。動物たちの未来を守り、事業成長への投資を同時に担保できたこと。
- 一流の経営者のもとで学べる環境: 経営の豊富な知見と経験を持つネクサイトキャピタルのもとで、自身も社員もさらなる高みを目指せる教育・成長体制の実現。
- 信頼に値する伴走者との出会い:スピカコンサルティングの渡邉氏が、単なるテクニカルな仲介者ではなく、薫田氏の熱い想いや生き様に本気で共感し、最後まで「人情味」を持って駆け抜けてくれたこと。
「無償の愛」がもたらす、心の拠り所としての「第二の家」
まずは「サモエドカフェmoffu」を創業された経緯と、そこに込めた想いについてお聞かせください。
薫田氏:
moffuは、白くて人懐っこいサモエド犬たちと直接触れ合える場所ですが、単なる「動物カフェ」というビジネスを作ったつもりはありません。私たちが提供しているのは、お客様にとっての温かい「第二の家」です。
現代社会で疲れてしまった人々が、笑顔になって元気を得られるような場所であることを大切にしてきました。
「無償の愛」や「心の救い」にこだわるきっかけとなったのが、母の病気と死です。間違いなく、私の人生で一番の転機でしたね。私は16歳の時に母ががんを患い、22歳の時に彼女を亡くしました。ひとりっ子だった私にとって母の存在は大きく、人生において圧倒的な「無償の愛」の欠落を感じたのです。
その後、サモエド犬と出会いました。彼らはただそこにいて、無条件に私に寄り添い、純粋な愛を注いでくれたのです。その存在に、私はどれほど救われたか分かりません。「この動物たちが持つ愛と癒しの偉大さは、今の生きづらい世の中で苦しんでいる多くの人々を救えるのではないか」。ビジネスとしての計算よりも先に、その直感に突き動かされて27歳でmoffuを立ち上げました。
言葉を持たない動物たちへの責任、そして母への誓い
急成長を遂げる中で、なぜM&Aという選択肢を考えられたのでしょうか。
薫田氏:
理由は大きく3つあります。 まず1つ目は、最も重要である「動物たちの未来」です。moffuは動物たちがいて初めて成り立つビジネスですが、彼らは自分の意志を言葉で伝えることができません。世の中には、経営難に陥って潰れた動物カフェが、動物たちを保健所に送ってしまうような悲しい現実が多々あります。私は絶対にmoffuをそんな目には遭わせたくありませんでした。動物たちが最高の医療を受け、幸せに暮らせる環境を守るためには、私が個人で抱えられる限界を超えた、圧倒的な資本力と磐石な財務基盤が不可欠でした。
2つ目は、私の個人理念である「母を世界で偉大にする」という想いからです。私にとって、事業を世界一の規模に大きくすることと、母の存在を世界に示すことはイコールです。15歳までは勉強ばかりで何も考えていませんでしたが、16歳で母の病気が発覚してからは、「母のために何かをする、自分が自立して何とかしなければならない」ということだけが私の行動原理になりました。この想いを最速・最大化するためには、自分一人の力で3年、5年と進むよりも、強大なパートナーと手を組むM&Aという選択が最も合理的だと考えたのです。
3つ目は、「社員の成長」です。弊社の本社メンバーや店長たちは、みんな20代前半と非常に若く、素直で挑戦心に満ちています。ただ、私だけの狭い世界観のなかで彼らのキャリアを縛りたくなかった。彼らがこのタイミングで、私より遥かに高い能力や視座を持った一流の経営陣のもとに身を置き、多様な挑戦を経験することこそが、彼らのビジネスパーソンとしての人生にとって最大のプラスになるだろうと思ったのです。
5億円の差を越えた「本質」の選択
M&Aのプロセスを進める中で、様々な買い手候補がいたと伺いました。その中での葛藤や、スピカコンサルティングのサポートはいかがでしたか。
薫田氏:
実は、他社からは今回の成約額よりも5億円ほど高い条件をご提示いただいていました。資本主義経済において、手残りの金額を最大化することは経営者として当然意識すべきことです。しかし、私は提示額ではなく、会社としての経営基盤が最も安定しており、一流の経営者が集まっているネクサイトキャピタルを選びました。
ネクサイトキャピタルの代表である中井宏樹さんは、京都大学卒業後に外資系証券会社を経て、上場企業の経営企画室長や、30代の若さにしてプロバスケットボールクラブの取締役をご経験されています。また、同社のサポーターである山口功一郎さんは東京大学卒業、日本最大級の投資顧問会社を創業し、次世代のリーダー育成にも取り組まれている、まさに日本屈指の一流経営者です。これほど優秀な方の近くで直接対話を重ね、物事の考え方やレバレッジの効かせ方を学べることは、私自身にとっても、そしてmoffuの社員にとっても計り知れない価値があります。
また、moffuの譲渡で最も大事な条件である、動物への愛という部分でも申し分ない方です。山口さんはご自身で犬や競走馬を飼育されており、馬主としても有名な方です。競走馬は当然ながら徹底した体調管理が求められ、かねてから動物たちが活躍できる環境づくりに取り組まれている方です。これほどの安心感はないなと思っています。
とはいえ、即決できるほど簡単な話ではありません。他の候補企業さんもそれぞれに魅力的なところがあり悩みました。そうした中で、今回の決断ができた背景には、M&Aコンサルティングを担当してくれたスピカの渡邉智博さんの存在が極めて大きかったです。
渡邉さんは経歴的にも実績的にもお堅いエリート気質であっておかしくないのですが、驚くほど人情味に溢れている方で(笑)。本当にこの人は「薫田という人間と、moffuの未来」を本気で考えて動いてくれているのだなと肌で感じました。
もし、渡邉さん以外のコンサルタントだったら、M&A自体をブレイクさせていたと思います。渡邉さんがネクサイトキャピタルを繋ぎ、その人間性の素晴らしさを引き出してくれたからこそ、5億円の差を越えて「動物への愛」「将来の資金力」「経営陣の人間性」という、moffuにとって最も重要だった3つのピースを満たす最高のM&Aを実現することができました。
これからの成長、そして太平洋を渡る挑戦
これからのmoffu、そして薫田さんご自身の未来の展望を教えてください。
薫田氏:
今、世界ではテクノロジーやAIが急激に進化しています。そんな時代だからこそ、人間が生きる価値、そしてmoffuが提供する「無償の愛」という対人・対動物の存在価値は、今後ますます高まっていくと考えています。山口さんという最強のサポーターを得たmoffuは、売上や規模だけでなく、人にとっても動物にとっても世界一の動物カフェブランドを目指して成長し続けていきます。
そして私個人についてですが、今回のM&Aでは多くの学びと次なる原動力を得ました。お金のためではなく、己との勝負として、次はテクノロジーやグローバルを掛け合わせた新たな事業にもゼロから立ち上げ、再び挑戦するつもりです。
私は「光洋(みつひろ)」という名前なのですが、この名は「光り輝きながら太平洋を渡る」という意味を持っています。私が太平洋をわたり次の挑戦で、大きな背中を見せ続けることこそが、天国の母を世界で一番偉大な母親にすることへ繋がると信じています。
担当者からのコメント
