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美容業界
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PEファンドでの成長を経て、E-BONDグループへ。ヘルスケア×美容が創り出す新生BIQREAの「生きがいを支える」構想とは

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PEファンドでの成長を経て、E-BONDグループへ。ヘルスケア×美容が創り出す新生BIQREAの「生きがいを支える」構想とは
目次

ご成約概要

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譲渡企業譲受企業
会社名BIQREAホールディングス株式会社株式会社E-BONDホールディングス
代表者氏名舟津 隆一塩月 清和
所在地東京都板橋区大山金井町51番5号埼玉県北葛飾郡松伏町築比地795-1
事業内容美容室・アイサロン事業ヘルスケア/メディカル事業、出版事業、人材事業など

譲渡に至った経緯

  • 2021年にPEファンド「ニューホライズンキャピタル(NHC)」へ株式譲渡を行い、「BIQREAホールディングス」を設立
  • 創業者(舟津代表)が継続して経営の指揮を執り、NHCのサポートのもとで管理部門・ガバナンスを強力に補強
  • 更なる企業価値向上のため、同業の追加買収(ロールアップ戦略)を展開
  • エリアも強みも異なる実力派美容サロン『AOE』と『MASHU』の2社をM&Aでグループへ迎え入れる
  • NHCでの企業価値向上を経て、次の成長パートナーである「E-BONDホールディングス(E-BOND)」へバトンを繋ぐ
  • 株主がE-BONDとなった現在も引き続き代表として経営を牽引。さらなるロールアップ推進により、グループ拡大と業界革新に挑み続ける

M&Aをしようと思ったきっかけ

  • E-BONDは単にモノを売る、サービスを提供する企業を超えて、人々に「信頼」を売る組織体へ進化をしている
  • 美容師は、お客様から「自分の髪や美を任せている」と思われている特別な存在
  • 個人に対して極めて高いエンゲージメント(粘着力)を持つ美容業界へ、かねてより本格参入を熱望していた
  • BIQREAの舟津代表に会い、AOEの磯部さん、MASHUの増成さんや奥さんと議論し、最終的には「この人たちと一緒にやりたい」と思えたことが決定打に

M&Aを通じて叶ったこと
良かったと思うこと

  • ファンド期に2社ロールアップを成功させた実績をベースに、長期的な視点で追加M&Aを検討できる環境が整った
  • 「美容×ヘルスケア」という異業種の組み合わせにより、単独では実現しなかった新しいサービスや顧客体験の提供が可能に
  • 美容師・スタッフが長期的に活躍できる「新たなキャリアパス」の選択肢に挑戦
  • お互いに「人」を中心に置く企業風土だからこそ、スムーズなPMIが期待できる

2026年7月、国内有数の美容サロングループである「BIQREA(ビクレア)ホールディングス(以下、BIQREA)」が、ヘルスケア・メディカル事業を軸に複数事業を展開する「E-BONDホールディングス(以下、E-BONDグループ)」にジョインしました。BIQREAは、2021年9月に埼玉県を中心に事業を展開する美容サロン2社がPEファンド(ニューホライズンキャピタル)傘下となり誕生した美容サロングループです。以降、アイラッシュサロンやヘアサロンの積極的なロールアップ戦略を通じて着実な成長を遂げてきました。約5年間のバリューアップ期間を経て、なぜBIQREAはE-BONDグループという新たなパートナーを選んだのか。そして、E-BONDグループが美容事業へ本格参入を決断した狙いとは。両グループのトップとPEファンドのキーマンに、ディールの背景と今後の展望を伺いました。

語り手

  • BIQREAホールディングス株式会社

    BIQREAホールディングス/フレイムス/トレッドル/アッド 代表取締役 舟津 隆一 氏
    AOE Create/AOE/Proshop 代表取締役 磯部 槙 氏
    MASHU 創業者 増成 進 氏
    MASHU 代表取締役 奥 裕介 氏

  • 株式会社E-BONDホールディングス

    代表取締役 塩月 清和 氏

  • 株式会社ニューホライズンキャピタル

    マネージャー 漁野 有紀氏

  • インタビュー進行:株式会社スピカコンサルティング(松栄・山本)

BIQREA誕生の背景と、ファンドと共に歩んだ5年間の成長劇

まず、今回のM&Aに至る前提として、BIQREAグループの歩みについて伺えますか。

ニューホライズンキャピタル 漁野氏(以下、漁野):
美容室業界は非常に小規模な事業者が多く、経営が不安定になりやすい構造的な課題を抱えています。近年でも店舗の倒産件数が過去最多を更新し続けている状況です。こうした中で、「美容師さんやスタッフの方々が安心して長く働き続けられる安定した会社を作りたい」という想いを舟津さんと共有し、2021年9月にBIQREAホールディングスを立ち上げました。

具体的には、小規模経営では難しい本部管理機能(財務・数値管理や現場サポート体制)を構築しつつ、M&Aによるロールアップ戦略(同業企業の買収による規模拡大)を推し進めてきました。その結果、「AOE」や「MASHU」といった強力で魅力的なサロングループに仲間入りしていただき、業界内でも際立つ成長を果たすことができたと感じています。

BIQREAホールディングス 舟津氏(以下、舟津):
ファンドとの約5年間は、まさに「BIQREAがどこまで成長できるか」に挑み続けた期間でした。ファンドによる支援期間には一定の期間がありますから、次の成長フェーズを見据えて新たなパートナーを探す中で、私たちがこれまで積み上げてきたプロセスや成長ストーリー、なによりも原点である「美容師、美容業界を変えていきたい」という想いを正当に評価してくれるお相手とご縁を結びたいと考えていました。

異業種であるE-BONDグループが「美容事業本格参入」を決断した理由

調剤薬局事業やヘルスケア領域を軸とするE-BONDグループが、今回美容事業に本格参入された狙いをお聞かせください。

E-BONDホールディングス 塩月氏(以下、塩月):
私どもが目指しているのは、単に「物を売る」「サービスを提供する」といった目先の小競り合いを超えて、「お客様から深く信頼される存在」になることです。

美容師さんという存在は、お客様から「この人に自分の髪や美を任せている、お世話になっている」と心から思われている職種です。「旦那の言うことは聞かないけれど、美容師さんの言うことなら聞く」というお客様もいらっしゃるほど、圧倒的な信頼関係を築いています。私自身は薬剤師ですが、生活者との距離感や信頼の深さという意味では、薬剤師以上に美容師さんの方が身近で頼りにされていると感じる場面すらあります。

そうした「人を通じた信頼の基盤」を持っている美容業界に進出することは、私たちが目指す在り方と共通する部分が多いと思い決断しました。

決め手は「数字」ではなく「人」。人商売だからこそ重視したフィーリング

さまざまな選択肢がある中で、最終的にパートナーシップを結ぶ最大の決め手は何だったのでしょうか。

舟津:
一番の決め手は、塩月会長をはじめとするE-BONDグループの「人」としての魅力と信頼感です。

初めて塩月会長にお会いした際、私たちの事業内容や数字はもちろん把握された上で、「ぜひ一緒にやりましょう」と、最初から深い信頼を寄せてくださっているのが直感で伝わってきました。

私個人としても、これだけの事業規模を一代で築き上げられた経営者から学ぶべきものは多く、近くでその仕事の姿勢を吸収したいと感じました。

塩月:
私も長年経営をやっていますから、お会いしてお話しすれば相手がどういう方かすぐに分かります。舟津さん、磯部さん、奥さん、増成さんなど……お一人おひとりと直接対話をさせていただいて、「ああ、この人たちとなら絶対にうまくいく」と心が固まりました。

M&Aにおいて財務データを見るのは当然ですが、私にとって最も重要なのは「どんな人がそこにいるか」です。ズバリ、結論は「人」ですね。


漁野:
我々キャピタリストとしても、塩月会長が「美容師の社会的地位を向上させたい、働く一人ひとりの人生にフォーカスしたい」という強い熱量を持っておられたことは嬉しかったですね。私たちが大切にしてきたビジョンをそのまま、より大きなスケールで引き継いでくださる最高のパートナーに出会えたと感じています。

現場の強みを活かす「攻め」と、グループで支える「守り」のシナジー

異業種間のM&Aとなりますが、今後の事業シナジーやグループ運営についてどのように描いていますか。

塩月:
M&Aでよくありがちな「買い手側が一方的にやり方を決めつけて押し付ける」ような手法では、シナジーなど生まれません。だからこそ、私たちは現時点で具体的な指示は一切決めていないんです。

私たちが大切にしているのは、各ブランドが持つ従来の強みやアプローチは自由に伸ばしてもらいながら、グループ全体の基盤を一緒に作っていくという考え方です。論理的な思考ができる者同士が同じ未来を見据えて対話を重ねれば、自ずと最良の共通解、「A∩B」のように重なる領域が導き出されます。これから現場の皆さんと一緒に、新しい価値を創り出していきます。


AOE 磯部氏:
E-BONDグループの「生きがいを支える」というコンセプトには非常に共感しています。お客様に美容を通じて元気になっていただくのはもちろんですが、サロンで働くスタッフにとっても、単に「生活のために働く」だけでなく、仕事を通じた自己実現や成長という「生きがい」を感じてほしいと思っているからです。

単なる「お友達企業」のような上辺の付き合いではなく、グループインによって親戚や家族のような深い絆で経営課題を分かち合える環境が整いました。この新体制のグループの中で、スタッフにも新しい可能性を見せていきたいですね。

MASHU 増成氏(創業者):
私自身はすでに経営の第一線から退いておりますが、MASHUはBIQREAにジョインしたことで、現代表の奥へ経営のバトンを移行することができました。私がいま一番に願っているのは、次世代の美容師たちが活躍できる環境を守り、さらに高めていくことです。

若い力には失敗がつきものですが、「失敗を許容してもらえる安心感」があってこそ、思い切ったチャレンジができ、彼らなりの新たな“起業”ができると考えています。今回、E-BONDグループという強固な基盤にジョインしたことで、奥をはじめとする若手たちが失敗を恐れず挑戦し続けられる環境を得られたことに、大きな期待感を感じています。

また、塩月会長の「美容師はお客様から頼りにされている存在」というお言葉にも深く共感しました。美容業は単なるファッション業ではなく、お客様の悩みに寄り添う「ソリューション業」です。髪の専門家として、お医者様や薬剤師の方々のように「あなたには絶対これがおすすめです」とイニシアチブを取れる立場になる必要がある。その点で、E-BONDグループとは根底の目指す姿が完全に一致していると感じました。これからの具体的な話は、バトンを引き継いだ奥にお任せします(笑)。

MASHU 奥氏:
私はもともと、職人気質が強く、自社の内側にばかり目を向けがちでした。しかし、BIQREAに参加して舟津さんたちのロジカルな視点を学び、周りに目を向けて吸収することの大切さを知りました。そして今回のE-BONDグループとの出会いによって、その視野がさらに広がっています。

E-BONDグループのヘルスケアや薬剤に関する深い知見・リソースと、私たちが現場で培ってきた技術やプロダクト開発ノウハウが掛け合わされば、例えば美容商材の根幹、成分や技術開発からアプローチした「メイド・イン・ジャパン」の新たな価値を生み出せるのではないかと、今から勝手に妄想を膨らませてワクワクしています。

美容業界の未来を切り拓く、新たなスタートラインへ

最後に、今後のグループの展望についてお聞かせください。

舟津:
BIQREAとして培ってきた「それぞれのサロンの個性を尊重し、一色に染めない」という土台はすでに完成しています。今回E-BONDグループにジョインしたことで、守りの体制はより強固なものになりました。

これから新たにグループへ参加するサロンにとっても、それぞれの「攻め方」を活かしながら、グループの強みを相互に補完し合える環境を提供できます。業界をリードする存在を目指し、より一層の成長スピードを加速させていきます。


塩月:
ここからが本当のスタートです。美容業界の現場で愛されている皆さん、そして関わるスタッフの方々が誇りを持って輝ける環境を、共に創り上げてまいります。

担当者からのコメント アイコン担当者からのコメント

松栄 遥
美容業界のM&A支援に携わり、今年で8年目を迎えます。これまで私が向き合ってきたディールの多くは、同業同士の統合か、投資ファンドを買い手とするバリューアップが主流でした。 フレイムス創業者である舟津様の選択も、その先進的な成功事例の一つです。NHCとのパートナーシップのもと、AOEやMASHUといった力強い仲間をグループに迎え入れ、企業価値を劇的に高められました。そして今回、ファンドの満期に伴う「次期株主へのバトンタッチ」のご相談をいただいたことが、本プロジェクトのスタートでした。 「BIQREA」の規模とポテンシャルを最大限に活かすため、私たちは従来の枠組を超えた、広く異業種への提案を行いました。 特に美容業界が持つ「お客様とリアルで定期的な接点を持ち続けられる」という価値は、デジタル化が進む現代において非常に稀有で強力な強みです。この『顧客接点』というプラットフォームを最大の機会として捉えられる異業種へ、多角的なアプローチを試みました。 その結果結ばれたのが、E-BONDグループとの素晴らしいご縁です。 インタビューでも語られている通り、両社を引き寄せた最大の決め手は、相互の「人」に対する深い魅力を感じ合えたことでした。形だけのシナジーではなく、想いが響き合った瞬間でした。 今後、美容業界におけるM&Aは確実に加速し、より多様化していきます。今回のディールが、業界全体の可能性を広げる新たな指針となり、両社にとって飛躍の架け橋となることを心より願っています。
担当者:松栄 遥役職:取締役

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