美容サロン

レギュラーサロンから業務委託サロンやシェアサロンという業態に派生し、これまで以上に個人としての働き方が柔軟になる中で、改めてスタイリストの教育ができるサロン・強い組織力を持つサロンが注目されています。新型コロナウィルスを経て、美容室は『人が定期的に必ず行く場所』という“生活のインフラ“である視点が、主に異業種企業やPEファンド/サーチファンドに広まり、美容業界への投資が進みました。新たなプレイヤーの参入により、美容業界にイノベーションが生まれています。

また、これまでのサプライチェーンの枠を超えて、独自の商品開発を行い、メーカーとして事業を展開する動きが見られます。このような事業多様化の流れは更に加速するでしょう。一方、美容室経営者にとっては多くの課題が存在します。
組織のトップとして競争優位性を持って企業を成長させるためには、「スタイリスト」から「経営者」へ、さらには「株主」の視点を持つことが重要です。

創業者として0→1を果たし、1→10→100のステージは新たな株主や経営者にバトンタッチを行い、さらに企業を成長させる事例が増えました。美容師としてのキャリアパスも多様化する時代です。若者から憧れる職業であり続けるためには、業界全体の変革が不可欠であり、変化の激しい時代の中で、先見性を持った舵取りが求められています。